4.2 「血縁」と「氣縁」
物質とメタ間に架橋する
第3部において、物質と非物質に両属する領域を想定しました。そして、その両属域を占める要素として、「氣」という東洋的用語や考えに注目しました。
そこまでは、創造過程としては、もっぱら理論に属する過程とみなせます。
そこで、そうした過程をへての進展を受けて、それをいよいよ、私たちの人生にもっと身近なところへと引き寄せてみたいと考え、この「理論の適用理論」とのサブ分野を新たに想定しています。言わば、理論と現実の間の橋渡し部です。 続きを読む
第3部において、物質と非物質に両属する領域を想定しました。そして、その両属域を占める要素として、「氣」という東洋的用語や考えに注目しました。
そこまでは、創造過程としては、もっぱら理論に属する過程とみなせます。
そこで、そうした過程をへての進展を受けて、それをいよいよ、私たちの人生にもっと身近なところへと引き寄せてみたいと考え、この「理論の適用理論」とのサブ分野を新たに想定しています。言わば、理論と現実の間の橋渡し部です。 続きを読む
これまでの3部にわたる議論で、本「理論人間生命学」の今段階における理論部分の全体像は、ほぼ提示できたかと考えます。そこでこの第4部では、一定程度完成したその理論の現実への適用――繰り返し述べてきたように生命事象は待ったなしですので、あえて性急に――を主題に、理論の未完成部分には留意しながらも、その実際の使い道の可能性について論じてゆきます。 続きを読む
前々章(4.2)において、「血縁」と「氣縁」を区別することで、人間にまつわる関係性について、二つの「圏」を発見しました。
それを受けてこの章では、その「氣縁」をさらに「メタ圏」と捉え直すことにより、人間における「血縁=物質起源圏」と「氣縁=非物質起源圏」という、二つの起源を確認し、そのうちの後者を、本章でのテーマと定めて議論を進めます。
こうして「氣縁」を「非物質=メタ圏」と見る考えを媒介にして、その概念の捉え直しを行うのですが、まずそれを、感覚的判断を生かして、「氣縁」概念の〈スマート化〉と方向づけます。 続きを読む
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