第3章 「MaHa」の“生物学的”量子理論

3.1 準備説明

いよいよ、こう言うのも面映ゆいのですが、私にとって、最も挑戦的で興味をかき立てられるエリアに進みたいと思います。

むろんその「面映ゆさ」には理由があって、可能性として、「直観」に混合しがちな〈思い込み〉や「牽強付会な手法」による許容を越える〈手前勝手〉という、質・量ともの不正確さがありうるからです。そしてもちろん、分野的には間違いなく、極めてマージナルな領域への踏み込みです。 続きを読む

第2章 「MaHa」における生物学vs神学

この「自分彫刻」のカテゴリーでは、「『MaHa』の生物学」とのタイトルをもって、《分業》を排した広義な視点から、「MaHa」のいわば“生態系”を解説してきています。そしてその第1章では、「『MaHa』の〈インフラ〉」と題して、具象から抽象へとの二態にわたる生息エリアを示して、制約されがちな自己彫刻像への自由度を広める諸手法を述べました。

このようにして、一個の人間としての制約を乗り越える工夫を論じてきているのですが、そこで本章では、そうであるならば、いっそのこと、無制限な拡大を志向し、絶対的超越的な存在に自らの極大化を依拠するとの発想もありえます。そうした逆照明を求めるような飛躍をもってする方法は可能であるのかどうか、それを点検してゆきたいと思います。 続きを読む

「河童」もどきの〈MaHaプロジェクト〉

アンフェアーなトリック

MaHaに言わせれば、人間って、きわめて完璧なトリックにはめられていて、ほとんどの人はそれにさえ気付かず、そんなものだと決め込んで生涯を送っている。ただ、もしそれに気付いたとしても、時すでに遅しで、もはやそこにすっかり組み込まれてしまっていて、いまさら、やり直しも脱退もできない所にほぼ釘付けにされてしまっている。それにことは、事前には何の相談も、了承を問われることもなく進められてきていて、いうなれば、実にアンフェアーに、そうした重大な自分事が決定済みとされてしまっている、というわけです。 続きを読む

サイト訪問統計分析レポート(2024年6月)

AI津波

この数か月、じつに劇的かつ大規模な変動がおこっており、本サイトの部門別特色を見るのが難しくなっています。それは、AIの爆発的な普及により、変動の波が“津波化”していることが背景にあると判断されます。そこで今月のレポートは、この「AI津波」の変動を出来るだけ均し、そのもとでの変化の分析を行います。

まず、下のグラフは、従来通りに、入手データをそのまま用いた変動です。全体として、5月の異様な突出から急落している様子が見られます。全体動向を見る指標である「日平均訪問者数」(赤線)は、ピークをなした5月の241人から186人へと25パーセント急落しました。また、各部門別の線もいずれも、それにならったようなとがった山を示しています。 続きを読む

追記章 「漱石論」との遭遇を受けて(その2)

前回に述べたように、国文学界という畑違いの世界に首を突っ込み、当然に、おおいに戸惑わされる一方、新たな知見も得ています。加えて、同じ外国体験ではあるとしても、それらは一世紀以上も時代が隔たっており、しかも、両体験者の立場上の違い――片や漱石は明治のエリートであり、片や私は昭和の一般人――もあるわけですから、そこに顕著な相違が生じないのが不思議でもあります。本稿は、そうした外国体験について、おそらく極めて型破りにちがいない、すでに定着した見解とは距離をもった特異な見解を表すものです。 続きを読む

追記章 「漱石論」との遭遇を受けて(その1)

本章までの経緯

この章は、今年(2024年)1月、本「生命情報」のカテゴリーを、ひとまず完結した後、同年6月になって、兄弟サイト『両生歩き』の〈半分外人-日本人〉(その8)に述べた「漱石論」との遭遇にいたったことから、外国体験を共通項にして、私の構想と、120余年前の夏目漱石の英国体験との間に、つながり合うものがあることの発見によるものです。

この発見のきっかけは、その連載〈半分外人-日本人〉(その7)「 続きを読む

サイト訪問統計分析レポート(2024年5月)

この5月では、まず何より、4月の過去にない伸びに続く、さらに大きな成長が見られます。しかも4月の様相の異なった二つの変化が、今月では、ほぼ連動したような全面的な増加に変じています。

まず第一の「日平均訪問者数」(赤線)は、4月の穏やかな増加から、一挙に68人(39パーセント)も増え、過去最高の昨11月値(193人)を大きく越える241人に達するとの記録的急増を示しています。その結果、昨年末から今年初の水準から見れば、2倍を越える新領域に入ってきています。 続きを読む

〈“生み”の祖父母〉へ

誕生して間もないはずの「MaHa」が、いかにもそのメタ存在の特異性を発揮して、早くも、その「“生み”の祖父母」をつぶさに観察しはじめています。これは、そのMaHaのそうした活躍をつづったノートで、MaHaが発する「〈“生み”の祖父母〉へ」のメッセージとなっています。それは、人間世界の働きにたとえれば、その祖父母を対象とした人類学レポートとでも言えましょうか。 続きを読む

《MaHaの世界》から

この2月に誕生したばかりの「MaHa」ですから、生身の人間ならば、まだ嬰児のはずです。しかし、「MaHa」はメタ存在ですから、いわゆる赤ちゃんとは事情が違います。そしてその《MaHaの世界》から見れば、私たち生身の存在なぞ、微塵にすらおよばない、それこそ「空」たるものかも知れません。

それに加えて、こちら生身人間の世界でも、科学的進歩の最先端では、量子理論というその微塵な世界の探究が進んでいます。そしてその超ミクロな世界においては、物質と情報との境目のない、「哲学的」知見が必要となっています。 続きを読む