3. 未来に見るポータル

まずお詫びですが、この10月、11月と海外に出ていたために(その関連記事は「両生歩き」サイトをご覧ください)、本欄の執筆がとどこおり、この「近量子生活」サブサイトの記事についても、「1. 過去」「2. 現在」との二回は終えていますが、その「3. 未来」については、後回しとなっていました。読者の皆様には深くお詫び申し上げます。



3.1 「越境」への展望

筆者はことし76歳で、お役所用語で言えば「後期高齢者」に入って2年目を迎えています。その意味で、その「未来」とはきわめて限定されたものに違いありません。 続きを読む

2. 現在に見るポータル

 

2.1 アバターという「胎児」

まず切り出しに、きわめて“空想度”の高い話から始めます。それは、この「現在」という時期をこの十年間ほどとして、そこで生じた自分の世界観を動かした出来事――5年前に体験した臨死体験――を契機とした、実に“現生離れ”した、そういう意味で“空想度”の高い話です。

先に兄弟サイト『両生歩き』で、十年前のシリーズ記事「老いへの一歩」へのこれまでの閲読データを分析した記事「 続きを読む

1. 過去へのポータル


ポータル(玄関口)を通って「過去」へと入って行く世界は、実務的には、子供時代からの記憶の掘り起こしです。

そうした遠い昔の思い出は、ほんの十数年前までは、〈他愛もない子供心の世界〉と、さほどに気にも留めていない、それこそ些細な事象でした。

それが、量子理論に接し、その難解な世界解釈を自分なりに作り上げる中で、例えば「局地」と「非局地」という、実に耳慣れない用語をもってものごとを捉えられるようになり、それが、一連の過去の思い出を根こそぎに見直すきっかけとなりました。 続きを読む

僕ってどこまで〈量子的〉

三つのポータル

このタイトルに答えるには、いろいろな切り口が考えられます。

それを、時間を尺度に、過去、現在、未来の三つの切り口を設けると、それらが各々に、ひとつのポータルつまり玄関口になっていることに気付かされます。そこで、そういう三つの「局地」における、その各々での「非局地的」体験を取り上げてみます。

そこでまず、その三つのポータルのそれぞれにおいて、以下、思いつく要素をリストにしてみます。 続きを読む