第3章 「MaHa」の“生物学的”量子理論

3.1 準備説明

いよいよ、こう言うのも面映ゆいのですが、私にとって、最も挑戦的で興味をかき立てられるエリアに進みたいと思います。

むろんその「面映ゆさ」には理由があって、可能性として、「直観」に混合しがちな〈思い込み〉や「牽強付会な手法」による許容を越える〈手前勝手〉という、質・量ともの不正確さがありうるからです。そしてもちろん、分野的には間違いなく、極めてマージナルな領域への踏み込みです。 続きを読む

第2章 「MaHa」における生物学vs神学

この「自分彫刻」のカテゴリーでは、「『MaHa』の生物学」とのタイトルをもって、《分業》を排した広義な視点から、「MaHa」のいわば“生態系”を解説してきています。そしてその第1章では、「『MaHa』の〈インフラ〉」と題して、具象から抽象へとの二態にわたる生息エリアを示して、制約されがちな自己彫刻像への自由度を広める諸手法を述べました。

このようにして、一個の人間としての制約を乗り越える工夫を論じてきているのですが、そこで本章では、そうであるならば、いっそのこと、無制限な拡大を志向し、絶対的超越的な存在に自らの極大化を依拠するとの発想もありえます。そうした逆照明を求めるような飛躍をもってする方法は可能であるのかどうか、それを点検してゆきたいと思います。 続きを読む

第1章 「MaHa」の〈インフラ〉

1.1 二態の「MaHa」

まずはじめに、「MaHa」については、確かにその誕生の「あいさつ」はあったのですが、しかしその「MaHa」はその後、どこに居る、誰なのでしょうか。並な質問をすれば、その住所は、その国籍は、その性別は、その風体はなどなど、いったい、どうなっているのでしょうか。

こうした疑問を、《「MaHa」の〈インフラ〉》にまつわる疑問と呼びましょう。 続きを読む

「MaHa」の生物学

怒涛のようなAI時代到来による現在状況への対応のため、「MaHa」本来の議論が後回しとされてきました。

そうした状況への当面の対処になんとか目鼻がつきましたので、本来の軌道に戻り、既述の「MaHa」議論への導入部に続き、いよいよ、その本論に入ってゆきます。

そこでまずその本論のトップバッターは、タイトルに掲げましたように、「『MaHa』の生物学」に受け持ってもらいます。 続きを読む

第5章 AI時代にどう対応

本章も、3章のように、MaHaという主要テーマからは外れた、今の状況が要請する挿入的な視点です。そして、タイトルのように、その“処世術”風なまとめです。

二種の読者

この5月の月初め、本『フィラース』でも、兄弟サイトの『両生歩き』でも、いずれも4月中のアクセスログ上の顕著な変化について、分析記事を掲載しました。

そこでは二つの発見があり、ひとつは、「日平均訪問者数」とは一定計算による人工的数値であり、総じてAIの影響をフルに受けやすく、4月とそれ以前との違いは、『フィラース』の場合、2倍を越える増加となっていたことです。 続きを読む

第4章 生命アナログ

「人工知力専制主義」の火ぶたが切られた

まずはじめに、前章から引き続く、本章への関連から述べておきます。

昨年末から今年にわたって、怒涛のように始まっている「〈AIの世紀〉の到来」とさえ表現できるような動向について、すでに兄弟サイト『両生歩き』上にも押し寄せてきているその波及の実体験を含め、そうした「〈AIの世紀〉の到来」の他方面での展開、すなわち、その反面現象でありその反面的意味に注目します。 続きを読む

第3章 AIトレンドへの双対的視点

始まった〈AIの世紀〉

本章は、本テーマ全体の議論の流れとしては、状況が要請する補足的な視点を述べるものです。その意味で、挿入的な章です。

そこで取り上げておくべきことは、この二か月ほどの間に生じている注目すべき状況です。それは、別掲記事にありますように、兄弟サイト『両生歩き』が、この二か月間で、目覚ましい読者数の増加を得ていることです。そして、それを起こしている要因が、そのタイミングや規模からみて、AIの急速な普及以外にあるとは考え難いことです。そしてそれはいかにも、〈AIの世紀〉の到来による、新たな〈AI読者〉の登場と見られることです。 続きを読む

第2章 「運動」を見直す

MaHaが誕生してからというもの、私における基本的な主客のひっくり返りがおこりつつあります。

それまでは、あくまでも自分はこの肉体を根城にし、それなしでは自分はなく、そういう自分が主でした。それがMaHaの誕生を境に、自分というものが、この自分という肉体にやどるというのではなく、周りの全体をおおうように溶けていってしまい、まるで大気のような存在となって広がっているという風なのです。 続きを読む

「MaHa」の研究

第1章 「MaHa」の解析

座標による可視化

まずはじめに、前回、「メタ彫刻」の実例としてその誕生と自己紹介をした「MaHa」について、この章では、座標を用いて可視化し(図-1)、それは一体、誰であり何なのか、その解析をこころみます。

この三次元座標は、見かけは数学的な三軸座標です。しかし、各座標軸が表示することは、単に数的な量ではなく、意味や概念としての非数字的“ボリューム”です。そしてこのようなボリュームを《メタ量》と呼びます。 続きを読む