続・二つの「縁」をめぐって

7月5日付で「二つの「縁」をめぐって」との〈老若コラボ報告〉を書きました。これはそれに続く報告です。

まず、その二つの縁「血縁」と「氣縁」をめぐって、7月11日、Kさんより、以下のような質問をもらいました。

ひとつ、気縁と血縁に関することでご質問があるのですが、よろしいでしょうか?

はじめさんは、氣縁を「メタ圏の人間関係」と定義し、ある種の‘きっかけ’を出発点として交流による関係性の結果のよるもので、時間的経過に左右されないと述べています。

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4.3 ホログラム存在

 

「汎情報の質的ホログラム」

議論内容としては繰り返しとなりますが、適用段階に進むにあたり、ここで再度、確認しておきたいことがあります。それは、以下に述べる特性に気付くか否かによって、私たちは基本的に、自分自身の認識の立ち位置を、大きく異ならせてしまうからです。

また再度というのは、本論記述の早い段階で、人間の「意識の起こり」について、それを「映画館現象」と呼んで議論しました。その着眼への再度の言及となるのですが、ここでは以下のように、別の譬え――ホログラム――を用いて、再度それにのぞみます。 続きを読む

第4部 理論の適用理論

 

4.1 その拡大適用 

これまでの3部にわたる議論で、本「理論人間生命学」の今段階における理論部分の全体像は、ほぼ提示できたかと考えます。そこでこの第4部では、一定程度完成したその理論の現実への適用――繰り返し述べてきたように生命事象は待ったなしですので、あえて性急に――を主題に、理論の未完成部分には留意しながらも、その実際の使い道の可能性について論じてゆきます。 続きを読む

二つの「縁」をめぐって

7月4日、オンラインの「老若コラボ」を行いました。

今回は、あらかじめ私が直前にアップした「理論人間生命学」の第4部第2章をレジメに使って、二つの「縁」つまり、「血縁」と「氣縁」をめぐっての交流となりました。

今回はことに、宿題として出されていた私の12年前の小説「メタ・ファミリー+クロス交換/偶然」を使って、これまでのどちらかと言えば理念的な意見の交換から話題を転じて、自分についての現実的状況を焦点にするとのお膳立てで行なわれました。 続きを読む

4.2 「血縁」と「氣縁」

 

物質とメタ間に架橋する

第3部において、物質と非物質に両属する領域を想定しました。そして、その両属域を占める要素として、「氣」という東洋的用語や考えに注目しました。

そこまでは、創造過程としては、もっぱら理論に属する過程とみなせます。

そこで、そうした過程をへての進展を受けて、それをいよいよ、私たちの人生にもっと身近なところへと引き寄せてみたいと考え、この「理論の適用理論」とのサブ分野を新たに想定しています。言わば、理論と現実の間の橋渡し部です。 続きを読む

サイト訪問統計分析レポート(2022年6月)

 

今月より、おおむね毎月初めに、兄弟サイト『両生歩き』の同様記事にならい、本サイトへの訪問者数の毎月統計分析を掲載いたします。

下のグラフは、その最新(6月)のものです。兄弟サイトと同じく、赤線で示す一日平均訪問者数と合わせて、本サイトHPのメニュー項目ごとの部門別変化を表示しています。

その特徴を見ておくと、まず、一日平均訪問者数はこの6月では139人で、『両生歩き』の1200人前後の規模と比べるとまだほぼ十分の一です。そうではありますが、創設以来の比較的短期間における、ことに最近の伸びの勢いから見ると、そう遠くない将来、両サイトは互いに肩を並べる規模となって、各々の特徴を引き立て合うことが期待されます。 続きを読む

3.3「健康」をめぐる時代動向

 

物質と非物質への両属性

この第3部の「移動」すなわち創造性の源の原理をめぐる議論を終結するにあたって、その原理に直結する、健康ことに〈身体と精神の一体化をめぐる健康観〉が、世界では今日までどのように展開されてきているのか、その前世紀後半からの動向をまとめ、あわせて、その潮流における、本「理論人間生命学」のポジションを明確にしておきたいと思います。

この半世紀ほどの流れには、二つの主潮流があります。そのひとつは、前節の最後に 続きを読む

「ボディ・マインド・センタリング」へのご案内

 

ボニー・ベインブリッジ・コーエン著

【注記】以下は別掲本文への参考資料として訳されたもので、英語原文の公的翻訳としての責任を負うものではありません。

ボディ・マインド・センタリング® (BMCTM)という身体の動きと意識を一体化するアプローチは、 身体という生きいきと変化する世界への持続する、体験的な旅です。その探索者は私たちのマインド――思考、感覚、エネルギー、霊魂、そして精神――です。私たちは、この旅によって、マインドが身体を通してどのように表現されるかを理解するようになります。 続きを読む

「老若コラボ」

6月初めのアデレードでの直接交流に続き、先日、オンラインでの交流会を持ちました。

そこでやり取りした話から得た印象を、今の私自身の取り組みと結びつけて言うと、私の「健康追究」とおそらくは同じ動機に基づき、たとえばRさんは、自分の〈ベストコンディションの引き出し方〉と要約できる姿勢をもって、いろいろな方法を取り入れてきているようです。

ことにそれに気付かされたのは、Rさんが、もう何年もヨガをやってきており、「それが自分をここまで導いてきた」、と話していたことでした(Rさんの経歴については 続きを読む

22年6月アデレード交流

対面接触の重要性

「時空トラベル」をめぐって、その準備作業の焦点として、健康維持への個人的取り組みがそれなりの成果を成してきています。そして、その成果が第三者からの関心を呼び始めています。

そのひとつが、私が高齢と健康を両立させていることに関し、それに注目する若い世代が現れてきています。彼らは、南オーストラリア州都アデレードで看護師を勤める三十代初めの男女お二人です。 続きを読む