生命は、身体・心・社会という三層の自己組織化を基盤としながら、
そのさらに深層で“量子的構造”を帯びている。
量子論は、物質世界の最小単位を扱う理論であるにもかかわらず、
その哲学的含意は、
- 人間の直観
- 人生の転機
- 感性
- 時間経験
- 人間関係
- 生命の意味
にまで及ぶ。
本第III部では、量子論を“物理学として”ではなく、
生命の深層構造を照らす新しい思考装置として扱う。
量子理論の基礎概念(生命論的再解釈つき)
| 量子概念 | 物理学での意味 | 生命論的意味(本論での解釈) |
| 重ね合わせ(superposition) | 状態が確定せず複数の可能性が同時に存在 | 人生の可能性は常に“雲状”であり、直観や決断によって一点に収束する |
| 波束の収縮 (collapse) | 観測によって状態が一つに決まる | 直観・決断・転機(のっぴきならなさ)は、人生の量子的収縮 |
| 非局地性(entanglement) | 離れた粒子が瞬時に関連し合う | 人間関係・感性・共鳴は、生命の非局地的ネットワーク |
| 観測問題 (observer effect) | 観測者が状態を決める | 人生は「観測者=自分」の準備状態によって意味が変わる |
| 複素数空間 (Hilbert space) | 量子状態が存在する数学的空間 | 《My生命》の“深層の可能性空間”としての生命の内的構造 |