サイト訪問統計分析レポート(2022年8月)

着実な訪問者数の伸び復活

8月は、一日平均訪問者数(赤線)は149人となって伸びが回復、伸び率の弱含みはあるものの、全般としての着実な増加基調は維持されています。

また今回より、グラフに、「理論人間生命学」(緑系色線)の「第4部」(極濃緑線)と「第5部」(黒緑線)を新たに加えました。これら新設部への増加により、その反映で第2部と第3部の引き続く減少がみられるものの、第1部は減少の底打ちが見られます。加えて、「本サイトについて」(空色線)は、強い伸びが続いています。 続きを読む

5.3 空海と量子理論

 

身辺にある空海

ここに空海を、しかも、量子理論と並べて採り上げることに、なにがしかのためらいを伴いながらであることは否定できません。しかし、以下に述べるように、私は身近で、この日本史上の傑出した人物についてのまさに今日的エピソードを二つ体験し、これはただの偶然ではないと受け止めるところもあって、本章を立ち上げるものです。

その二つのエピソードの最初は、私が親しくするオージーの友人が日本を訪れた際、彼は大阪、堺にすむ友人に連れられて、高野山を参拝する体験をしました。それ以来、彼はぞっこんその開祖、空海に傾倒し、ことあるごとに「KUKAI, 続きを読む

5.2 量子理論の“身近性”

 

おことわり

前章5.1で、それまでの記述の流れを遮ってやや唐突に、最近の私自身の生活体験――タイとカンボジアへの旅――においての発見に触れ、これまでにこの「理論人間生命学」で述べてきた議論がもたらすものと、この旅の体験的成果という、〈突然〉にやってきた合体について述べました。

そしてそれに加え、これはもはや“勇み足”の感もしなくもなかったのですが、当サイト『フィラース 続きを読む

「近量子生活」の新設

 

はじめに

上のメニュー表示のように、新たなサブサイト「近量子生活」を設けました。

早い話が、この「近量子生活」とは、いよいよの「越境生活」の始まりということです。言い換えれば、「この世」と「あの世」との境界を越えて行く生活の始まりです。量子理論用語をもちいて言えば、「非局地的」な生活へのフォーカスです。あるいは、ちょっとおどろおどろしく言えば、霊魂世界への踏み込みです。 続きを読む

第5部 量子的人間観

5.1 量子理論とは

私にとって量子理論は、それがただ物理学上での一つの分野であることを越えるものです。そしてそれは、科学の最も先端分野を成しているというだけにとどまらず、科学が過去、人間世界を近代化する決定的な推進力のひとつであったように、現在の人間世界に新たな方向を与える、次の科学像を形成する人間の新たな活動様式となるものであると考えます。

そしてまた、量子理論は、人間文明がこれまで、主として東西に分かれて発達してきた、その分裂した過程を結びつける、そうした統一の可能性を秘める、そういう意味においても、根本的に新たな思考様式をもたらすものとも考えられます。 続きを読む

サイト訪問統計分析レポート(2022年7月)

訪問者数の伸びスローダウン

7月の特徴は、まず、一日平均訪問者数(赤線)はは141人で、6月からはわずか2人の伸びにとどまりました。

この訪問者数の伸びのスローダウンは、各部門別の変化において、ことに先月、著しく伸びていた「理論人間生命学」(緑系の線で示す)が、大きく低下していることが響いているためです。

その一方、青線の「本サイトについて」や、茶色線の「他記事合計」あるいは黄色線の「セルフ生殖社会」が順調な伸びをしめしています。 続きを読む

4.4 「宇宙」とのつながり

 

前々章(4.2)において、「血縁」と「氣縁」を区別することで、人間にまつわる関係性について、二つの「圏」を発見しました。

それを受けてこの章では、その「氣縁」をさらに「メタ圏」と捉え直すことにより、人間における「血縁=物質起源圏」と「氣縁=非物質起源圏」という、二つの起源を確認し、そのうちの後者を、本章でのテーマと定めて議論を進めます。

 

スマートな「氣」へ

こうして「氣縁」を「非物質=メタ圏」と見る考えを媒介にして、その概念の捉え直しを行うのですが、まずそれを、感覚的判断を生かして、「氣縁」概念の〈スマート化〉と方向づけます。 続きを読む

続・二つの「縁」をめぐって

7月5日付で「二つの「縁」をめぐって」との〈老若コラボ報告〉を書きました。これはそれに続く報告です。

まず、その二つの縁「血縁」と「氣縁」をめぐって、7月11日、Kさんより、以下のような質問をもらいました。

ひとつ、気縁と血縁に関することでご質問があるのですが、よろしいでしょうか?

はじめさんは、氣縁を「メタ圏の人間関係」と定義し、ある種の‘きっかけ’を出発点として交流による関係性の結果のよるもので、時間的経過に左右されないと述べています。

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4.3 ホログラム存在

 

「汎情報の質的ホログラム」

議論内容としては繰り返しとなりますが、適用段階に進むにあたり、ここで再度、確認しておきたいことがあります。それは、以下に述べる特性に気付くか否かによって、私たちは基本的に、自分自身の認識の立ち位置を、大きく異ならせてしまうからです。

また再度というのは、本論記述の早い段階で、人間の「意識の起こり」について、それを「映画館現象」と呼んで議論しました。その着眼への再度の言及となるのですが、ここでは以下のように、別の譬え――ホログラム――を用いて、再度それにのぞみます。 続きを読む

第4部 理論の適用理論

 

4.1 その拡大適用 

これまでの3部にわたる議論で、本「理論人間生命学」の今段階における理論部分の全体像は、ほぼ提示できたかと考えます。そこでこの第4部では、一定程度完成したその理論の現実への適用――繰り返し述べてきたように生命事象は待ったなしですので、あえて性急に――を主題に、理論の未完成部分には留意しながらも、その実際の使い道の可能性について論じてゆきます。 続きを読む