5.03 「未必の必然」という“感”動的原理

相棒 前回、我々が「人間はその原理をひとことで言い表す言葉をまだ持っていない」としたその「ひとこと」に迫る言葉なんですが、『両生歩き』の「未必の必然」という新タームです。 

MaHa うん、私も読んでみたが、確かに、「必要に応じて与える」とか「互恵性」とか「無条件の贈与」と言って挙げられている寸足らずな原理を、統合するというより、むしろ、「愛・〈心〉媒体」の心髄を実現させる人間の志向の頂点に位置する用語だね。

相棒 そうなんです。「愛・〈心〉媒体」と呼んでそのピークをめざしてきた道程が、そうした抽象的なタームとしてでなく、私たちの日常の行動で検証された具体的タームとして、つまり動的原理として、さらに言えば、“感”動的原理としてさえ、その「未必の必然」が語られています。

MaHa ひとつの新思想とも言えるかも。

相棒 しかもですよ、その「お金に拠らぬ世界=第四次産業革命+愛・〈心〉媒体」と数式化した表現で言えば、この「愛・〈心〉媒体」の部分が寸足らずである分だけ、「お金に拠る」世界が存在していて、いわば、その世界が、今日のビジネスの根幹となっている。しかもその最先端の。

MaHa 言い換えれば、「未必の必然」を矮小化して商品世界に適用したバージョン。

相棒 いまの動向、「スタートアップ」あたりを走らせている従来的化石燃料。

MaHa 脳科学者たちが「質感」と表現しているのも、“解剖学”的ながら、それに近い。

相棒 量子理論で言えば、素粒子があらゆる道筋を感知しているという働きを、人間大にマクロ化し、それを「愛・〈心〉」上の働きとして具象化する動機が「未必の必然」。 

MaHa そして、人はその動的原理に拠って立って、自分を素材に「自分彫刻」する。

相棒 言い換えれば、「人体実験」を行ってゆく未来的科学者となる。

MaHa それが、この地球という自然環境に則って、多様性をより深化させて行くということなんだ。

相棒 はい。

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