創生期
病苦と科学と宗教と
「自分彫刻」についての、別の角度からのアプローチを述べてみます。
まずはじめに、兄弟サイトの『両生歩き』において、その《「人生二周目」独想記 第6号》(正式公開は2月22日)に、自身の前立腺ガンとの“闘病”をめぐり、そこに見出した〈身体性〉と〈思想性〉の錯綜のもたらす「双対性」とは、〈「究極のゴール」とする「山頂なき登山」へのひとつの登山道ではないか〉との見解を述べました。 続きを読む
「複雑系」という“同胞”
「非科学-科学」はむろん私の試みた造語であるのですが、その考えが表す方向には、良く見渡してみると、すでに、ことに従来科学の内側から、その壁を崩そうとの同種の動きがあることに気付かされます。
そうした分野が「複雑系」と呼ばれる新分野で、言うなれば、〈現行科学の辺縁な領域を科学的に追究〉している分野です。
そうした「複雑系」について、その先鋭な研究者である金子邦彦は、自エッセイ集の中で、以下のように述べています。 続きを読む
創生期
二つの「ダビデ」像
本カテゴリーに掲げられている《自分彫刻》とは、文言上からは、「自分が彫刻」とも「自分に彫刻」とも取れ、この彫刻という働きをめぐって、「自分」は、主なのか客なのか、いずれとも解釈できます。
その真意は「はじめに;〈非科学-科学〉へ向けて 」で述べたように、「自己創出(オートポイエーシス)」的な「芸術制作活動」なのですが、その含みを説明するにあたって、まず以下に、二つの彫刻像(正確にはその写真映像)をあげてみます。 続きを読む