2.03 「並行宇宙」論と共に
相棒 前回までに、日本での山行という実体験が「ワームホール」となった、一見SF風な、人間量子存在へと発展する話がありました。それは、学術論的には大いに飛躍があるんだけど、人間論として、ことに生活者の立場に立つ、待ったなしのリスクを負っているナマの話でした。そして、量子理論に見出されることが、なんだかそうした学術論界隈のやたらややこしい話を吹っ飛ばして、一気に人間側、少なくとも、生きている命の側へと導いてきてしまうようなところでした。そこで、まさにその学術論に生命を与えるかの量子理論の心髄に注目したいんです。つまり、それこそが、テーマである「〈心〉理学」としての核心であるはずなんです。 続きを読む