《越境》の日常化

かくして、私にとっての《越境》は、以上に述べたように思念的かつ実例的リアリティーを持ってきています。ゆえにそれは、もはや《越境》として、あえて非日常現象として特別扱いする対象ではなくなってきており、むしろそういう日常が始まっていると言えます。ただし、この「日常化」には、注記しておくことがあります。それはおおよそ、その「日常化」との言葉にはそぐわない、日常をあえて差異化するように、極めて非ルーティン的な取り組みで支えられるものです。 続きを読む

続・《越境》へのリアリティー

B 「移動」という客体的体験

以上は「見え方」という主体的体験に焦点を当てた考察でした。そこで次に、「移動」という客体的体験にもとづく見解です。

上で触れられていた「西洋と東洋の融合」の観点は、先では別の今日的断面において現在の世界の閉塞を克服する観点として取り上げました。しかしこの「《越境》観の展望」の第二の議論では、地理的あるいは空間的〈移動〉という客体的体験の面を取り上げます。 続きを読む

《越境》へのリアリティー

本サイト『フィラース Philearth』は、HPのメニューの「ホーム」にあるように、兄弟サイト『両生歩き』の主テーマを引き継ぎ、人生における「移動」の意味を、最も広い次元にまで広げようとするものです。

そのこころみの中で、これまで、「理論人間生命学」として、その理論的考察を追究してきました。そして、その到達点が科学と宗教に両属する領域における量子理論の役割と可能性です。それをこの「 続きを読む

サイト訪問統計分析レポート(2022年12月)

成長に足踏み状態

この12月は、一日平均訪問者数(赤線)は159人で11月からは6人の減少となり、ふたたび増加傾向に足踏み状態が見られます。

その原因には、連続した海外旅行のため、記事の掲載が9月末より止まっていたことが挙げられます。その様子は、各項目のほとんどの停滞に現れています。

ただその中で、「近量子生活」と「理論人間生命学;第5部」の微増が注目され、新年への方向性としても示唆されるところです。 続きを読む