AI津波
この数か月、じつに劇的かつ大規模な変動がおこっており、本サイトの部門別特色を見るのが難しくなっています。それは、AIの爆発的な普及により、変動の波が“津波化”していることが背景にあると判断されます。そこで今月のレポートは、この「AI津波」の変動を出来るだけ均し、そのもとでの変化の分析を行います。
まず、下のグラフは、従来通りに、入手データをそのまま用いた変動です。全体として、5月の異様な突出から急落している様子が見られます。全体動向を見る指標である「日平均訪問者数」(赤線)は、ピークをなした5月の241人から186人へと25パーセント急落しました。また、各部門別の線もいずれも、それにならったようなとがった山を示しています。
このように、生のデータの上では一様な激しい変動があって、より詳細な次元での動きがよくつかみ切れません。
そこで、「AI津波」のインパクトを取り除く一法として、上のグラフから、AIの結果と判断される昨年11月と、今年4、5月の突出した数値を除去し、その間の変化を均したものが、右のグラフです。こうすると、「AI津波」によって見えにくくされたより細かい動向が見えてきます。
「津波」の背後で
第一に、「日平均訪問者数」(赤線)ですが、昨年10月のほぼ100人を谷底に、今年6月の186人まで、12月と1月に上り下りがありますが、ほぼ2倍にのぼる急速な上昇基調があることが判ります。ただし、3か月を均すことで「AI津波」状況は除去できましたが、その他の月でもAIの影響は残っているはずで、この急速な上昇にそれが貢献しているのも間違いなく、こうした急増全体がその結果の一つと推測されます。
それと、「フィード」(ピンク点線)と「その他」(紫点線)が、異様な増加を示していることが目を引きます。これは、こうした余りに大きな変動が生じていることへの注目から、「その他」の主要内容である、当「分析レポート」記事が良く読まれているからではないかと推察されます。また、そうした大きな変動が、不定期な読者の関心を呼んで、「フィード」数を伸ばしているのではないかとも考えられます。
こうして、AIの影響を受けて、「日平均訪問者数」は昨年10月以来の8か月で、ほぼ2倍に近い伸びを示しています。そしてそれを反映して各部門も、今年に入ってから、どれもそろって順調に増加しています。ことに「自分彫刻」(空色線)は、短期間に急上昇を見せ、関心の高さが推測され、それと関連して、「生命情報」(青線)および「理論人間生命学」(緑線)も合わせて、この数か月での伸びのたくましさが見られます。
以上のように、AIは、変動幅を拡大する、一見、混乱要素の様相を帯びながら、基本的に、「AI読者」という派生効果も生み、本サイトへの読者数を大きく伸ばしているのは間違いありません。