この5月では、まず何より、4月の過去にない伸びに続く、さらに大きな成長が見られます。しかも4月の様相の異なった二つの変化が、今月では、ほぼ連動したような全面的な増加に変じています。
まず第一の「日平均訪問者数」(赤線)は、4月の穏やかな増加から、一挙に68人(39パーセント)も増え、過去最高の昨11月値(193人)を大きく越える241人に達するとの記録的急増を示しています。その結果、昨年末から今年初の水準から見れば、2倍を越える新領域に入ってきています。
変化の二つ目の部門別の数値では、全般に、4月の急上昇からのやや減速は見られますが、引き続く目覚ましい伸びが認められ、一部門を例外に、他のほぼすべてにそろって著しい増加がみられます。
このように、5月は、4月の二分した増加ではなく、全面的かつ顕著な増加を見せ、あたかも、新たなフェーズに入ったかの状況となっています。
報告記事の伸び顕著
そこでまず、各々の部門の伸びを増加率順に見ます。
そのもっとも大きな増加率を示したものは、「セルフ生殖社会」(黄土色線)の101パーセントで、次が、「その他」(紫点線)の64パーセント、続いて、「時空地球」(茶色線)の52パーセント、「理論人間生命学」(緑線)の39パーセント、「近量子生活」(青複線)の38パーセント、「人生はメタ旅へ向かう」(黒線)の32パーセント、「本サイトについて」(灰色線)の20パーセント「生命情報」(青線)の15パーセント、「自分彫刻」(空色線)の12パーセント、そして「四分の三」(黄緑線)のみが4パーセントの減少となっています。なお、「フィード」(ピンク点線)は40パーセントの増加です。
こうした全面増のなかでの特徴ですが、「セルフ生殖社会」は母数が小さいための倍増で特異ですが、4月に続いて相変わらず「その他」がトップで、これの大半のコンテンツは毎月の当レポートで、それにこうした関心の集中と増加があるわけです。それに続く、「時空地球」、「理論人間生命学」、「近量子生活」そして「人生はメタ旅へ向かう」は、3割以上の増加率で、読者の関心の中心となっていることが伺えます。ただ、最新記事の「自分彫刻」については、今月では伸びが落ちています。
ろころで、上記のように「その他」がずば抜けた数値を示していることとはは、読者の関心が、それぞれの記事以上にこの分析報告にあることであり、各コンテンツと相関して、全体の関心へと結びつくものと推測されます。
AIの影響について
そこで、こうした二分の消えた増加傾向とAIの影響ですが、年初以降の各部門でのこうした顕著な増加から判断して、AIの影響は基調としてあるものの、むしろ、「日平均訪問者数」算出の計算自体が、4月以降の本体である各部門の急成長データに引っ張られて、大差のない、共に大きな伸びをしめしているのではないかと考えられます。
つまり、こうして新フェーズに入ったかの高水準は、やはりAIの基本的な影響抜きには考えられません。それに、もはやAIはネット界の基本的インフラとなっているわけで、そういう意味で、こうした高水準は「AIインフレ」ともみなせる現象と受け止められるところです。そこでやはり注視すべきは、こうしたインフレ化より、それぞれの変化の推移が、これまでのようにより重要であることに変わりないものと考えます。