11月の突出は一時的現象
この1月の「日平均訪問者数」(赤線)は133人と、12月の153人からさらに20人(13パーセント)減少し、11月の飛躍的な増加が一時的な現象であったことが確かとなってきました。
その一方、各部門のヒット数では、おおむね12月の減少に底を打った反転を見せており、「日平均訪問者数」の再減少との食い違いを見せています。これは先月コメントしたように、片や訪問者数、他方がヒット数という、統計上の定義の差が反映したものと推測されます。つまり、所定時間(30分)を基準に、それ以上の滞在時間は続減しているものの、それ以下の各ヒット数は増加しているというものです。
見えてきた新トレンド
ことに1月に読み取れる特徴は、「理論人間生命学」(緑線)と「生命情報」(青線)の2部門が、前者の弱減はあるものの、引き続いて比較的に高いヒット数を示していることです。これに「フィード」(ピンク線)の示唆する読者期待のたくましい伸びを参考すると、昨年後半以来の「理論人間生命学」と「生命情報」への新トレンドが読み取れます。
また上記2部門に続いて、「その他」(紫点線)と「人生はメタ旅へ向かう」(黒線)の上昇があり、これらも、この新トレンドを後押している要素です。
「30分の境」の意味すること
上述の30分の所定滞在時間をめぐる食い違いに関してですが、この30分を境としたふるい分けは、言わば、30分以上の「じっくり型」とそれ以内の「クイック型」と呼び分けることが出来ましょう。つまり、この二つの型の見せる食い違いとは、「じっくり型」は減りつつ「クイック型」が増えているということで、それは、最近の記事が読むのに30分はかからない比較的短いものとなっていることの反映とも分析できます。
そして「クイック型」とは、いわゆるその場限りの「一見さん」と新記事を短時間にチェックする「お得意さん」の両方を含むわけですが、一昨年以降の「フィード」(ピンク線)の着実な伸び――RSSのチェックつまり最新情報の直接配信――とを合わせて判断すると、むしろ、後者の割合が多いのではないかと考えられます。