「MaHa」の学的最前線(補完章)

ここに「補完章」と題するのは、副次的なものを補うという意味ではなく、既述の議論に、学的体系を根本的に異にする新たな視角を加えるという主旨です。すなわち、これまでの9章は、西洋由来の科学を土台に、その方法的規範である〈要素還元主義〉が切り拓いてきた系譜をたどってきたものです。そして、その最終的な到達点が、その要素還元的手法の行き着いた先端に見出される、科学がまさに非科学的な視点を必要としているとも表現されるその冥界でした。そこに、要素還元に拠らないオルターナティブな学的体系として、遠く古代よりの経験的手法を特徴とする東洋の学的体系に焦点が当てられようとしている壮大な変貌を目撃してきたのでした。 続きを読む

サイト訪問統計分析レポート(2024年11月)

〈AI読者時代〉の到来

まずはじめに指摘すべきことは、まさに〈AI読者時代〉の到来です。下のグラフが示すように、直近の三か月において、変化のスケールが激変したことが判ります。従来の生の人間による動向が、AIの登場により、桁違いに増幅され、当サイトへの“交通量”が大変化しているのです。すなわち、“生”の読者がAIの自動支援を受けることにより、瞬時にぼう大なデータを検索し、記事や言説を発見しているのです。これは、まさしく今日進行中の技術上の革命的変化であり、その意味で、本レポートの分析に用いてきた従来のアプリ(Webalizer)の「訪問者」は時代ズレしたものと判断されます。そこで今回より、以下のように、その使用法に修正をくわえてみました。 続きを読む